1億円を獲ったシューズの技術を継承する「ナイキ ズーム ペガサス ターボ」の厚底力

実際に履いてみると「あ、いいな！」というフィット感、足入れ感の良さをすぐに体感できた。第一印象がすごくいい。シューレースの閉まり具合、アッパー素材の硬さ具合、足にあたる部分の柔らかさが絶妙なのだ。

シースルーなメッシュから透けて見えるのがフライワイヤーケーブル。ソールから伸びたケーブルが、シューレースとともに中足部を包み込む。シューレースを締めてみると、側面だけを固定するのではなく、足裏から側面から上部から、足をぐるりと一周包み込んでくれるようなフィット感がある。

ランニングシューズのフィット感を左右する重要なポイント、かかと部分。アキレス腱を広く覆うような、まさにトガったデザインではあるが、動きを妨げることなく優しくフィットする。

とにかくパワー！　という、アメ車のマッスルカーにペイントされることが多いレーシングストライプをあしらったデザイン。推進力が脚にグンと伝わるパワフルな履き心地はまさにアメ車のごとしだが、前足部の繊細なフィット感も持ち合わせている。

アウトソールは、小さなラバーのラグを複数組み合わせたタイプ。黒いラバーは必要とされる前足部とかかと部分にのみ配置することで、軽量化を実現している。