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集中して仕事をしたい時に便利!会話しながらでも使えるEARLABSの耳栓「dBud」

2018.07.30

 先日、音響機器メーカーのBOSEが249.95ドルの充電式耳栓を発売して話題になったが、これからは耳栓のテクノロジーが新時代を迎えそうな気配がある。

 今回紹介する、スウェーデンのEARLABS社の『dBud』(ディーバッド)もその一つ。同社は、世界初となるサーファー向けの聴力を損なわない耳栓を開発し、30か国で販売した実績を持つ。『dBud』は開発に3年かけ、さらに汎用性を高めた製品で、日常的な使用を想定したもの。

『dBud』(右上の黄色の耳栓は100円ショップで購入した比較用)

『dBud』の全コンポーネント

『dBud』装用時(紛失防止用のコードは取り外した状態)

環境騒音だけを低減し会話時にも使える耳栓

『dBud』が従来の耳栓と違うのは、「環境騒音だけを低減し、同僚や友人の呼びかける声、会話、公共機関でのアナウンスなどといった必要な音を聴くことが可能」な点。ふつうの耳栓をつけると、周囲の音が全体的に低くなり、全てがこもって聞こえる。睡眠時ならこれで問題ないが、都会の雑踏で友人と会話しながら歩いているときや、野外コンサートなどで音楽を聴くときには、まったく適さない。

『dBud』だと、そんな状況下でも、騒音(ノイズ)を低減しつつ、近くの人の声や楽器の音はかなり明確に聞き取れる。室内でも、車道に面していて、窓を開けているときは、外部からの車の走行音は低減しつつ、テレビやラジオを視聴するといった利用ができる(実際、筆者は窓を開放してのデスクワーク時に、『dBud』の大きな恩恵を受けながらこれを書いている)。

 この機能を実現するため、シンプルな外観とは真逆に、中身は複雑な多層構造をなしており、アコースティックメッシュやアコースティックインサートといった部材が特定の周波数を制御する仕組み。ただし、電源は不要で半永久的に使用できる。

『dBud』の内部構造

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