少子化が進む中、2子目、3子目を持つことは歓迎されるものの、1子目の子育てだけでも大変、という声が聞かれる。このような中、2子目、3子目を持つことで、費用的にはどのくらい変化があるのか。第2子、第3子でどのような項目の費用が必要になるのか、子育て費用に詳しいファイナンシャルプランナーに聞いた。
子ども2人以上にかかる子育て費用、大丈夫?
近年、第2子、第3子を持つ夫婦はどれくらいいるのか。
国立社会保障・人口問題研究所による2015年の「第15回出生動向基本調査(夫婦調査)」では、子どもの数は2人が47.3%と最も多く、1人は28.2%、3人以上は11.6%。そしてこのデータでは2005年から子ども3人以上はやや減少ぎみの傾向がある。
第1子を持つ夫婦が第2子目、第3子目を持つことを考えたときに気になることの一つが費用だ。ファイナンシャルプランナーの寺門 美和子氏は次のように話す。
「私のご相談者の方も、目先でかかる『子育費用』に関して心配している人は少なくないようです。ただ、食費自体は大きな増加はなく、おむつ代・ミルク代でも月に4~5千円増える程度。国から支給される児童手当が0歳~中学校修了まで一人につき、1万円もしくは 1万5千円の支給があるので、そちらからまかなえるでしょう。また政府が2017年9月に『教育費の無償化』を決定しました。一部、所得要件はありますが、今後の負担はさらに減る予定です。
ただ、プラスで必要になる個性を輝かせるための教育費や習いごとの費用は、家庭によって異なり、ピンキリです。例外ですが、激しいスポーツをしているお子さんがいる家庭では、食費も膨大になるようですね」