では、洗浄しよう。まず精製水(水道水はカルキが入っているので不可)をタンク9分目まで注ぐ。次に本体の温度設定を37℃(この前後が洗浄に適する温度とされている)とし、ヒーター機能をオン。水温がだんだん上がっていき、37℃になるまで待つ。外気=精製水の温度が低い冬は、37℃になるまで1時間位かかる。超音波洗浄時間は1分に設定する。これは分単位で設定でき、2分でも3分でもいいのだが、僕は1分で十分と思っている。レコードをレコードカバー(丸いガラス板)で両サイドからはさむ。レコードカバーは、レーベルよりひとまわり大きい。淵(レコードカバーの外周)にはめ込むゴムによって、レコードが水中にあっても水がレーベルにしみ込まないようにガードする。レコードレーベル中央に差し込んだ軸を本体の軸受けに乗せ、レコードの半分を水に浸す。こうすると、レコードが左右のブラシではさまれる。はさむ強さはネジで調整できる。僕はかなり古いレコードは強めに、80年代以降のレコードは軽めにはさむことにしている。言ってみれば、歯ブラシで歯を強く磨くか、軽く磨くかの違いだ。
レーベルカバーの軸を本体の軸受けに載せて、レコードを水に浸す。