■美しさとユーザビリティーの両方を追求
「〈PT-P300BT〉は、美しく見えるものにすることを大事にしてきました」と伊藤さん。そのため、細かい点にこだわったという。
それは例えば、本体カバーはガタツキが発生しないよう成形した、ボタンが本体から飛び出ないようにした、テープを切るカッターレバーをカバーとピッタリ合わせ凹凸ができないようにした、など。これまでは気にしなかったカバーを開けた内側も、キレイに見えるよう配置を工夫したほどだった。
ユーザビリティーも美しさ同様に追求した。例えば、本体には機械の状態を知らせるLEDランプが1つしかないが、色とランプの状態(点灯/点滅)の掛け合わせで、機械の状態を知らせることにした。
専用アプリの『P-touch Design & Print』も本体と同時並行で開発した。
アプリはラベルテンプレートの編集・印刷やオリジナルラベルの作成・印刷が可能なほか、整理収納術のようなラベリングに役立つ情報も満載。ラベルテンプレートは「整理収納」「書類整理」「ネーミング」「ギフト・ラッピング」とカテゴリー別に分類されており、その中から気に入ったものを選択・編集し印刷すれば完成する。
スマートフォンアプリ『P-touch Design & Print』画面
力を入れたのはテンプレートの見せ方であった。ラベルの出来上がり例だけを提示するのではなく、使用シーンを見せることでイメージを膨らましてもらうようにした。新作も月に2パターンほど発表している。
シャンプーやコンディショナーは透明ボトルに詰め替えラベルで識別