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東京下町の魅力再発見!おとなのデートコース「湯島」

2018.06.21

【湯島】明治新政府は、徳川の時代の終わりを庶民に知らせるため、町名を変え、江戸城を皇居に変え、「江戸」を別の町「東京」として生まれ変わらせました。ですから、東京っ子は、420年の歴史を持つ古都に住むわりに、歴史を感じることがありません。が、よく見れば、東京には今も随所に江戸が残っています。蔦屋重三郎が1802年に葛飾北斎の絵で出版した「画本東都遊」になぞらえ、下町に残る江戸を紹介します。こちらを参考に、ぜひ下町歴史探訪にお出かけください。

【 湯島 】

湯島

 湯島は東京屈指のラブホテル街。普通、東京のラブホ街というのは、五反田にしても日暮里にしても、坂の下にあり、坂の上はお屋敷町と相場が決まっているのだが、湯島に限っては、坂下も坂上もラブホだらけ。洋風、和風、古いの、新しいのと、よりどりみどり。しかも彼女は湯島がそんな町だなんて、まず知らないだろう。文豪が住んだ文学の街くらいに思っている。こんな都合のいい街、デートで行かない手はない。今回は、湯島のデート散歩コースをご案内しよう。

 デートの出発点は地下鉄千代田線・湯島駅。地上に出た先は天神下交差点(MAP 1)だ。この交差点から、昌平橋通りを北に150m行けば不忍池、春日通りを東に400m行けばJR御徒町駅にたどり着く。

 この交差点の周りからして、もうラブホだらけなのだが、ここはひとつ「こんな文化の街にラブホがあるなんて迷惑だな」というしかめ面をして、昌平橋通りを北に50mほど歩いて左に曲がろう。

 道なりに進んだ先に、三菱財閥の3代目総帥・岩崎久弥が住んだ「旧岩崎邸庭園」(MAP 2)の門がある。門から入ってさらに坂を上った先が、1896年竣工の旧・岩崎邸だ。入場料400円を払えば、誰でも見学することができる。この屋敷、建てられた時からトイレは洋式、裏には母屋と地下道で結ばれたスイスの山小屋風のビリヤード室があり、明治時代の財閥の西欧化された暮らしぶりを知ることができ、とても興味深い。

 旧岩崎邸の裏の石垣沿いの長さ200mほどの坂は、昔、坂の上に無縁寺があったことから「無縁坂」(MAP 3)と呼ばれている。そもそも、武蔵野台地の東の縁に位置する湯島は、無縁坂、切通坂、男坂、女坂、実盛坂、三組坂と、やたら坂の多い街。坂が多い街は多彩な表情を持ち、散歩して楽しいもの。

「無縁坂」は、森鴎外が1913年に発表した東大医学生と高利貸しの妾の恋を描いた小説『雁(がん)』の舞台として、また、グレープ時代のさだまさしが1975年に発表した『無縁坂』という曲で有名になった。

「旧岩崎邸庭園」

「旧岩崎邸庭園」
設計は、鹿鳴館も手がけたジョサイア・コンドル。入場料を取るだけあって、岩崎家の暮らしを見せるビデオを2本常時上映するなど、展示に力が入っているが、靴を自分で持ち歩くシステムは他と同じ。
◆電話:03・3823・8340

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