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130年以上にわたって新鮮なフルーツを提供し続ける『新宿高野』のヒミツ

2018.06.03

◆フルーツ産地のコラボレーション

 内覧・試食会では山梨、宮崎、鹿児島、大分のフルーツ産地各県が、自慢のフルーツをPR。NHK大河ドラマ「西郷どん」で注目を浴びている鹿児島からは、かごしまマンゴー「夏姫」とパッションフルーツが登場。トロピカルフルーツのパッションフルーツは果皮の表面にしわが出たときが食べごろだとか。プチプチとしたゼリーのような独特の食感と甘酸っぱさが特徴で、ミルクやヨーグルトと和えたり、酎ハイに入れてもおいしいのだとか。

 日本でのトロピカルフルーツの代名詞となったマンゴー。最高級ブランドを輩出する宮崎県からは、みやざき完熟マンゴーの中でも糖度15度以上、重さ350g以上で色と形もこだわっている「太陽のタマゴ」が登場。口の中でとろける食感とじゅわっとくる甘味は、しばし無言になってしまうほど。

 同じく九州の大分県からはかぼすが登場。さわやかな香りとまろやかな酸味でドリンクや料理など幅広い用途のあるかぼすだが、全国生産量のなんと約96%は大分県産だとか。産地の方に伺うと、かぼすは横半分に切りさらに半分に切ったくし形にして、切り口を上向きにやや斜め気味にして搾ると、外皮に含まれる香りが果汁にも伝わるそう。かぼす果汁とはちみつを炭酸水で割ったカボスジュースは、レモネードよりもまろやかな酸味でとても飲みやすく、夏場にはぴったり。

 フルーツ王国の山梨県は、生産量日本一の桃とぶどうをPR。新宿高野カルチャースクールで講師を務めるフルーツアドバイザーの小池 和義さんによると、桃の縦に入る線を「縫合線」といい、縫合線の後ろ側が一番甘い部分。桃を選ぶには色ではなく、縫合線の左右が均等でバランスが良いものがいいのだとか。

 デラウエアより粒が大きく甘みが強い種なしぶどう「キングデラ」。初めて食べたが甘みと味の濃さに驚いた。6月中旬ぐらいまで店舗で販売する予定だが、生産量が少なく山梨県以外ではほとんど流通していない希少品種なので、仕入れの状況により店頭にない場合もあるとのこと。

【AJの読み】旬のフルーツを提供しているので好みのフルーツの時期は要チェック

 いちご、桃、さくらんぼ、メロン、ぶどうなどフルーツ専門店ならではの旬のメニューが提供されるフルーツパーラーは、好みのフルーツのシーズンが来たらニュースやイベントを細かくチェックすることをおすすめする。個人的に生のフルーツは甘くてやわらかいものが好きなので、圧倒的に桃とマンゴー推し。5月25日は「みやざきマンゴーの日」で、1日限定でパーラーとパフェリオでみやざきマンゴーパフェを提供。記者はパフェリオにて「みやざきマンゴーパフェ~みやざきマンゴーの日仕立て」(1512円)を楽しんだ。こちらを逃したら、7月15日の「沖縄マンゴーの日」では、同じく限定パフェが出るとのことなのでマンゴー好きはぜひ。

文/阿部 純子

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

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