「スニーカー通勤」の流行とあいまって、撥油、ウォッシャブル、ウエストストレッチなど、何らかの機能性を持ったスーツが、人気となっている。
この路線を極限まで突き詰め、防水性、防汚性、ストレッチ、UVプロテクト、シワフリー、通気性、防臭性と、数々の機能を備え、なおかつカッコいいスーツが、クラウドファンディングで大きな人気を得ている。その名は、『ULTRA SUIT』(ウルトラスーツ)。
『ウルトラスーツ』を生み出したのは、イギリスのアパレルブランドTranzend。これまで、伝統・技術・革新・サステナビリティを融合させたメンズウェアをリリースしており、『ウルトラスーツ』もこの系統に属する。
■驚異的な防水・防汚性能
Tranzend創業者のウィリアム・チェン氏は、「スーツを着用した男性たちが自転車通勤をしていたり、雨の中急ぎ足でどこかへと駆けていく姿を見るたびに、衣服が私たちのアクティブなライフスタイルに合っておらず、時代遅れになりすぎている」と感じ、これが『ウルトラスーツ』開発動機の1つになっている。
そのため、まず重視されているのが、防水・防汚性能。生地の撥水力が非常に高く、ワイン、ジュース、ケチャップなど、普通の生地ならすぐクリーニングに出さないとシミに残ってしまうような液体すら弾き、あとは軽く拭き取るだけという快適性。
また、強風を伴う大雨でも、雨滴を通さず内側はサラサラ。それでいながら通気性が良いため、蒸れにくいという利点もある。
雨滴をはじく同素材のフード付き(※スーツと着脱しない独立仕様)