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49年の歴史に終止符を打つ東武鉄道〝最後の1800系〟1819編成の軌跡

2018.05.20

 東武鉄道(以下、東武)の人気車両、1800系が49年の活躍に終止符を打つ。“最後の1800系”となった1819編成の軌跡を、読者の皆様にお伝えしよう。

■急行(現・特急)〈りょうもう〉の増発用として増備

 1800系は1969年8月に登場し、9月20日に急行〈りょうもう〉としてデビュー。国鉄急行形車両の普通車はボックスシートなのに対し、1800系は国鉄特急形車両の普通車と同じ回転式クロスシートを採用。有料急行としては破格のグレードで、乗客から好評を博していた。

1800系の初期車

1819編成

 1819編成が増備されたのは、1987年11月のこと。デビューから18年経つこともあり、灯具類を丸形から角形にし、改良型回転式クロスシートの導入、客室のインテリアを明るい雰囲気にするなど、大幅に設計変更された。この車両は従来車と同じ館林検修区(現・南栗橋車両管区館林支所)に配属され、同年12月17日から営業運転を開始した。

200系、250系の置き換え完了後、急行〈りょうもう〉は特急に格上げ。

 しかし、わずか3年後の1990年11月、後継車の200系が登場。1991年2月1日にデビューすると、1800系が順次運用を離脱する。幸いと言えばいいのか、その置き換えに7年も要したため、1819編成は1998年3月末まで急行〈りょうもう〉で活躍した。定期運用は、わずか10年3か月という“短命”で、働き盛りの真っただ中に、第一線から退く展開となった。

■団体専用車両に転身

定期運用終了後、団体専用車両に転身(敷地外で撮影)。

 1819編成最初の転機は、定期運用離脱から半年後、団体専用車両に転身した。“「申し込まないと乗車できない車両」という名の高嶺の花”と化す。

 2003年3月19日、車両基地の収容能力を理由に、春日部検修区(現・南栗橋車両管区春日部支所)に転属。ここでも団体専用車両として、ひっそりと過ごしていた。

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