先般、米国防総省がUFOの調査を行っていた事実を認めて、UFOの撮影映像を公開したり、日本政府がUFOへの対応に関する答弁書を閣議決定するなど、ある意味でUFOは身近な存在となりつつある。
そして、YouTubeを見れば、世界中から(フェイクも含め)毎日たくさんのUFO写真・動画がアップロードされているが、日本に住む我々も一度くらいは本物のUFOを見ることはできるのだろうか?
日本最大のUFO研究団体「日本UFO調査・普及機構」の代表で、目撃・撮影経験も豊富な加藤純一さんによれば、それは可能だという。
そこで今回は加藤さんに、日ごろUFOには縁のない人でも、「UFOウォッチング」に成功するコツを教えていただいた。
Q:バードウォッチングに好適な場所として河川敷や公園があるように、UFOを目撃しやすいスポットや時間帯はあるのでしょうか?
加藤さん:はい。見晴らしの良くて、静かな場所が……と言いたいところですが、実際の国内の目撃例や私個人が撮影した場所などは日常の延長上ですので、場所はどこでも大丈夫です。
極論を言えば、新宿のど真ん中でも空が見えさえすれば観測できますよ。
時間に関しては撮影を目的とするなら星などの天体現象の誤認を避ける意味で日中が良いですね。単に観測したいなら、どちらでも結構ですが、流星や人工衛星なども確認できる夜間の観測も楽しいですよ。
参考までに下の写真は、1999年に200mmズームレンズを装着した一眼レフカメラで、当時UFO出現スポットとして有名だった明治神宮の宝物殿前広場にて私が撮影したものです。空を埋め尽くすほどの数が突然出現し、数機のグループがフォーメーションを組むなど、その動きも不可思議でした。参拝客や警備員を含む数十人が同時に目撃した国内でも珍しい目撃事件です。その一つ一つはリング型UFOでした。
Q:仮に目撃しやすい場所に行っても、ただ漫然と空を見るだけではダメだと思いますが、目撃できる確率を高める方法などあるでしょうか?
加藤さん:UFOを探そうと空を見上げても、集中力が続きませんので、まさに「漫然と」眺めている方が良いと思います。
というのも、UFO観測の場合、UFOが出るまで続けるわけです。
私たちのような呼び出し実験をする場合は、平気で3~5時間になります。その際、雲一つない空に焦点を合わせることは難しいので、「漫然と」というご質問の方法が一番良いと思います。
ここでのポイントは、UFOかどうかの真偽は置くとして、まずは空を飛んでいる物体を目視しなくてはなりません。UFOは不思議な動きをしている場合もありますので、漫然と眺めながら、鳥などの一方向の飛び方とは違うも動きを捉えるようにしてみてください。あとは一人で見るよりも複数で大空をカバーした方が良いでしょうね。