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心臓手術を体験して感じたこと(3)手術と術後の日常生活

2018.05.10

■術後3か月は重たいものが持てない

 退院した後の注意点は、前述のワーファリンを毎日忘れずに服用し続けること。その効き目を大きく阻害する食べ物(ビタミンKを大量に含む食品=納豆、クロレラなど)を食べないこと。縦に切った胸骨を守るため、3か月の間、5㎏以上のものを持たない。*切った胸骨はワイヤーで止めている状態なので、しっかり着くまでの辛抱。

レントゲンで胸骨を固定しているワイヤーが見える

 もちろん術後間もないため、強心剤はしばらく服用となり、風邪をひかないよう注意しつつ、日常生活に戻っていく。

 退院後初の診察は10日後。ここで問題なしと言われたとき、ようやく治療を実感することができた。その後の診察は1か月後、2か月後と間隔が空き、現在は3か月ごとにワーファリンの効きを調べる検査(採血)と聴診。1年ごとに心臓定期検診として、一般的な血液検査+心臓エコー+心臓レントゲンを受けている。

■そして今の生活は?

 退院後2か月目に珍しい病気にかかり再入院。その影響で1年ほど運動制限が続いてしまったが、次第に回復に向かい、現在は普通に生活している。

 面倒なのは、外科的な治療をする際に注意点が多いことだ。とくに歯の治療はワーファリンの服用と事前の抗生剤投与を、歯科医と心臓主治医との間で協議してもらわねばならない。

 それを除けば、年齢相応の生活習慣病はあるものの、毎日3~5kmほどの軽いジョギングをしつつ、晩酌も楽しんでいる。旅行も取材も問題なし。はた目にはごく普通のオヤジに見えるはずだ。

■治療技術は格段に進化している

 最後に、もしあなたの心臓に弁膜症が見つかったら……。

 筆者が手術を受けたのは15年ほど前の話だが、その当時と比べると、治療技術は格段に進歩している。生体弁の寿命も延びているし、機械弁でもワーファリンを極力減らせるものも出ている。弁の修復技術もしかり。

 開胸手術に耐えられない患者への、内視鏡を使った弁置換術(TAVI=経カテーテル大動脈弁留置術)を行う病院も増えている。

 自覚症状なしのまま突然見つかったとしても、慌てず、自分の納得できる医療を提供してくれる病院(医師)を見つけよう。

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イラスト協力/(一財)北海道心臓協会

文・写真/西内義雄(医療・保健ジャーナリスト)

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