成分は水100%。界面活性剤など化学物質を一切含まない、アルカリイオン水の家庭用洗剤(高機能洗浄除菌水)が、じわじわと人気を増している。
アルカリイオン水とは、電気分解で生成されるpHのきわめて高い水で、一般的な洗濯洗剤やカビ取り剤よりもpHが高い。そして、水以外の洗浄成分がないのに洗浄力は高く、油汚れから衣類のシミまで、幅広いシーンでの洗浄に活用でき、環境にもやさしい。
これまではビルメンテナンスや医療・介護の現場などで使われるのが主だったが、最近になって家庭向けの製品が幾つか出ている。今回紹介するのは、新製品の『クラスアッシュ ウォータークリーナー』(以下『ウォータークリーナー』)。
本製品は、最大でもpH12.5が主流の従来品よりも洗浄力をアップさせた、pH13.1のアルカリイオン洗浄水。また、製水過程で生じる強酸性水を排出しないシステムを実現することで、強酸性水を中和して廃棄するというプロセスをなくし、製造時の環境負荷を極小化している。
インテリアになじむ黒いボトル入りの『ウォータークリーナー』と詰め替え用パック
アルカリイオン水に汚れを落とす力があるのは、飲料水よりも水の分子が細かく浸透性に優れているため。これが、汚れにしっかり浸透して汚れ全体を包み込むと、磁石の同極同士が反発するように汚れと汚れが付着する界面を反発させて浮き立たせ、剥がれてゆく、というのが基本的な洗浄の仕組み。
『ウォータークリーナー』で汚れが落ちる仕組み(クリックして拡大)
販売元の81STUDIOによれば、「イオンが浮かせたヨゴレは、驚くほどにサラッと拭き取れます」、「キッチン周りや電子レンジ、トイレ、衣類、カーペットなど様々なニーズに対応」できるそうで、ほとんどの場合二度拭きが不要なくらい、汚れがきれいに落ちるという。
というわけで、その洗浄力を検証してみよう。