伝説の221系新快速。この車両が新快速成長の立役者となった。
JR西日本の新快速は、最高速度130km/h運転で、スピーディーに移動できるほか、東は福井県の北陸本線敦賀、西は兵庫県の山陽本線上郡、赤穂線播州赤穂まで足を延ばしており、運行範囲が広いことも特徴だ。
■長距離利用は、1・9号車の乗車が「いいね!」
新快速の米原・近江今津―姫路間は、全列車12両編成で運転されている(臨時新快速を除く)。基本的に8両車(1~8号車)と4両車(9~12号車)をつないでおり、8号車と9号車のあいだは、車内での通り抜けができない。
座席は一部を除き快適な転換クロスシートで、坐り心地も良い。また、一部の車両を除き、窓側席にひじかけがないので、若干ではあるが着座幅にゆとりがある。
米原―姫路間といった長距離で乗車するなら、トイレつき車両の1・9号車がオススメ。また、隣の2・10号車でも構わない。仮に8号車に乗ると、隣の9号車は車内での通り抜けができないので、1号車まで延々歩く。青春18きっぷの旅などで乗車する際は、頭に入れておこう。
長距離の乗車でやっかいなのは、4両編成で始発駅を出発する列車だ。
米原で前8両を増結。12両編成になり、姫路方面網干へ向かう。
例えば、姫路方面播州赤穂行きの場合、前8両(1~8号車)を増結する米原で、車両は「1~4号車」から「8~12号車」に、行先も姫路行き(姫路止まり)に変わる。これは赤穂線のホーム有効長が12両編成に対応していないためだ。姫路で4両車の切り離し作業を行なうため、そこから先へ向かう場合は、米原で乗り換えたほうがいいだろう。ただし、座席に坐れる保証はない。
さて、2018年から弱冷車(弱冷房車)の位置について、8両車は1・2号車から2・7号車に、4両車は9号車から10号車(4両運転時は1号車から2号車)にそれぞれ変更。5月上旬までに設定変更が完了の予定だ。