■体調を戻すコツは「夕食を早めに終わらせる」
一時的な対処法は、あくまで一時的なもの。そこで、早めに本調子を取り戻すためには、どのような方法があるだろうか。
「生体リズムは食事によって整えられています。そしてそのリズムは、10時間程度、絶食した後の食事からスタートする仕組みになっています。通常は、夕食から翌日の朝食までの絶食時間が最も長いので、朝食でリズムが整います。しかし休日に食事のタイミングが変わったり、間食が増えて絶食の時間が減ったりすると、朝食でもリズムがスタートしにくくなります。
そこで対策としては、夕食を早い時間に終わらせて、絶食時間を長くした上で翌日の朝食をとること。こうすればリズムは修正されやすくなり、だるさや眠気を感じにくくなるでしょう」
菅原氏によると、できればこの夕食を早い時間に終わらせるのは、連休最終日に実践するのが眠気やだるさを予防するためにおすすめだそうだ。次の夏休みには、ぜひ連休の最終日に実践してみよう。
取材協力
菅原洋平氏
作業療法士。東京都千代田区のベスリクリニックにて、薬に頼らない睡眠外来を担当。クリニックの睡眠改善技術を学べるアクティブスリープ指導士養成講座主宰。
http://active-sleep.jp/
取材・文/石原亜香利