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2018.04.19

ゾウの足の裏には秘密がある!

【動物園を100倍楽しむ方法】第一回 ゾウの飼い方 前編

  動物が大好きだ。もっと動物園の動物たちと親しみたい。動物園の生き物についてもっといろんなことを知りたい。子供や友人に動物たちのトリビアを披露して一目おかれたい。それには動物園の飼育員さんに聞くのが一番だ。みんなが知らない飼育する動物のいろんな面を、飼育員さんに教えてもらおう。

 東京都日野市に位置する多摩動物公園は、上野動物公園の約4倍という広大な敷地をもち、できるだけ柵を使わない形で動物を展示している。今回は多摩動物公園でアジアゾウの飼育を担当する飼育展示課、南園飼育展示係の伊藤達也さん(28才)に、アジアゾウの知られざる生態と、ゾウと飼育員さんとのエピソードを聞いた。

 多摩動物公園で飼育するアジアゾウは3頭。現在建設中の新ゾウ舎で暮らす、国内最高年齢のオスのアヌーラ(推定65才)。赤い三角屋根のお城で知られる現在のゾウ舎に、スリランカから2012年に来園したメスのアマラ(13才)。同じく12年に来園したオスのヴィドゥラ(10才)が飼育されている。

■食べた分はドンと出る…ゾウの飼育は「力仕事」

 僕は東京動物協会という、多摩動物公園や上野動物園等の指定管理者の組織に委託職員として入りました。まず、上野動物園の「こども動物園」でモルモットやウサギの飼育を数ヶ月担当していました。その後、牛や馬の飼育担当を経て、1年後に正規採用されて多摩動物公園に配属されまして。アジアゾウを担当し6年目になります。

 アジアゾウはもちろんモルモットと勝手が違います。まず動物園ではアフリカゾウに次いで大きな動物でその分、食べる量もすごい。野生のアジアゾウは1日の大半を、食べ物を探すのに費やしているそうですが、動物園では干し草が主食で他にリンゴ、バナナ、ニンジン、キャベツ、イモ等10種類ほどを1日100㎏弱は食べます。
 当然、食べたらその分出てきます。キリンなんかは消化が良くて、細かいのがパラパラという感じですが、ゾウは消化が良くないので、食べた100㎏弱が半分以上、ドンと出てくる。3頭のゾウ舎とゾウ舎の運動場のフンを取って、それを一輪車に乗せ運び出して掃除をします。ゾウの飼育担当は何より力仕事が多くなります。

 ゾウはチンパンジーなどとともに、「自己認識」ができる数少ない動物と言われています。頭がいい。飼育員を見分けるんです。ゾウの担当になって間がない頃、高齢のアヌーラは新人の僕が室内のゾウ舎のそばを通ると、ちょっかいを出してくることがありました。部屋の壁に体当たりしたり、頭で壁を叩いたりしたんです。なにせ、4トン近い体重ですから、室内にものすごい音が響き渡る。
「うわっ!」僕は思わず声を上げました。怖かったですね。班長には、
「びっくりするな!」と、強く言われました。40代前半の班長は飼育員になってから、20年近くゾウを担当しています。
「ゾウはお前のリアクションを面白がっているんだ。驚いて声を上げていたら、次もやられるぞ。ゾウはそういう生き物なんだ。ガーンとやられても、なんでもないという顔をして作業が終わったらスッといなくなれ」と。
「1日の中でどれだけゾウを見る時間を作れるか、それが飼育係の能力を決めるんだぞ」
 よく観察しろというという班長の言葉も、心に残っています。

 オスのアヌーラは普段、温厚でおとなしいゾウです。野生ゾウは年長のメスがリーダーとなり、メスだけで群れを作って生活しますが、オスは普段、単独で暮らしているのでメスより環境の変化に強い。アヌーラは20年以上もゾウ舎に一頭でいましたが、6年前にスリランカからアマラとヴィドゥラが来園しました。当時、まだ僕はゾウの担当ではなかったのですが、その時も飼育員の心配をよそに、アヌーラは2頭のゾウに対して、気にするそぶりは見せなかったと言います。

 

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