設立から100年。アメリカを代表するブランド、「ブルックス」は当初はさまざまなスポーツシューズを作る総合シューズブランドだった。しかし、かの投資家ウォーレン・バフェット氏からの「ブルックスはランニングに特化した方がいい」というアドバイスもあり、ランニングシューズに専念。今ではランニングシューズといえば「ブルックス」、というほど全米で絶大な信頼を得るようになった。
この「ブルックス」から発売中のランニングシューズ『FLOW 7』。実はこのモデル、筆者が長らく愛用してきたFLOWシリーズの7代目にあたるシューズだ。筆者は3代目、5代目、6代目のモデルを履き継いできた。
何がそんなに気に入っていたかといえば、足入れの良さと適度なクッション。そして自然な足運びができるところが何とも心地良かったから。
さらに、ちょうど3代目を購入した当時は〝ナチュラルランニング〟が全盛の時代。ナチュラルランニングとは、人間に本来備わっている体の使い方で走ること。靴を履くようになった人間が、それに頼った走り方をするうちに、失ってしまった本来もっている能力を取り戻すために、各社さまざまなシューズが開発していた。
しかし「足を甘やかしすぎないほうが自然に走れる」という考えから、極端にソールの薄いシューズなどが出回って、足を痛めるランナーが多い時期もあった。
その際に出会ったのが、「ブルックス」のラインナップの中で「ナチュラル」にカテゴライズされるFLOWシリーズだ。つま先とかかとの高さの落差が少ない素足に違い設計に加え、足が自由に動かせるソールの形状、さらにはしっかりとクッションが効いたソールのため、フルマラソンを何度か走っても故障になることがなかった。おそらくナチュラルな走り方にシューズが導いてくれたからだと思う。