『アディゼロ ボストン ブースト2』は、アディダスランニングカテゴリーのシューズのなかで、サブ5を目指すランナーのためのモデル。クッションで故障を予防しながらトレーニングを積み、レースでは軽さと反発性を利用してタイム更新を目指す。レベルや使うシーンに関わらず、オールラウンドに活躍できるモデルといっていいだろう。
特徴的なのは、やはりミッドソールに使用しているBOOST™フォーム。クッションと反発という相反する要素を併せ持つ、アディダスが独自開発したミッドソール素材だ。
「着地の衝撃を吸収した後反発するのですが、吸収した力を返す力が強いのが特徴です。まるで背中を押してくれるような感じのシューズです。さらに耐熱性、耐寒性にも強い。一般的にソールに使用される素材のEVAは、冬はカチカチに凍ってクッション性を失ってしまうのですが、BOOSTフォームは従来の素材に比べ気温の差による硬度変化が起こりづらくなっているのでいつでもランナーをサポートできます」と語るアディダスジャパンの安藤亮平さん。
さてこのシューズを手に取ってみると、かなり軽い。サブ5を目指すシューズといえば、ほかのブランドのシューズだとかなりソールが厚くがっちりした、初心者然としたものも多い。しかしこのシューズは軽くソールが薄く、いかにもスピードモデルというような印象を受ける
見た目が細身で、幅広気味な自分の足にはちょっと狭いように感じたが、履いてみると前足部、中足部がフィットして足に馴染む。おそらくアッパー全体に採用されているメッシュ素材のおかげだろう。加えてフィット感で印象に残ったのが、かかとの部分。しっかりとホールドしつつもピタッとフィットしてくる。