■着火も後片付けもスピーディー。春から秋のキャンプでも安心
もっとも気になるのが、ガスで焼き上げた食材はおいしいのか、ということ。風速3〜4m/Sの弱い南風が絶え間なく吹く状況で試食会が開かれた。気温は23℃。
つまみを回すだけで簡単に着火し、火力はパワフル。火が1か所に集中することなく、鉄板はムラなく熱せられる
着火して2分ほど加熱してからステーキ肉を載せると、ジューッとおいしい音が響く。いずれも最大発熱量は3.3kW(2800kcal/h)で、連続燃焼時間は70分(『タフまる』のみ75分)
裏表、あわせて約5分でこの通り。中心がロゼとなり、ちょうどいいレアに焼き上がった。100g1500円の和牛と、廉価な牛肉、どちらもおいしく焼き上がった。意外だったのが、廉価な牛肉。赤身の硬さではなく、おいしさが際だった
『タフまる』に載せたダッチオーブンも、ふたまでしっかり熱せられていた。機能性を追求したCBガスバーナーという看板に偽りはない
グリルプレートはアルミダイキャスト製でフッ素塗装を施している。こびりつかず、使用後の手入れが楽になる
CB缶は低温に弱いイメージがあるが、岩谷産業の場合、見慣れたオレンジ缶(10℃以上で使用)のほかに、イソブタンの比率を高めて5℃以上で使えるゴールド缶もある(ゴールド缶はヒマラヤ、エルブレス、スポーツオーソリティなどの専門店、ビックカメラ、コジマ、ドン・キホーテの一部店舗で取り扱い)。今回発売された3機種はゴールド缶に対応しており、自宅ダイニングでの鍋&鉄板焼きパーティーや夏のキャンプはオレンジ缶、肌寒い秋のバーベキューはゴールド缶でという具合に、無積雪期であればいつでもどこでも調理できるのはアウトドア好きの食指を動かす。
また、アウトドア対応バーナーには珍しく、屋内使用(ただし、テント内、車内など狭い場所は不適)にも対応している。ライトなバーベキューファンが手に入れてもしまいっぱなしにせずにすむのはありがたい。見た目も美しく、バーベキューシーンを牽引するシリーズになりそうだ。
【問】岩谷産業 http://www.iwatani.co.jp
文/大森弘恵
■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!