今回取り上げるのはマルタイの九州各県棒ラーメン。
九州は、ほかの地方から見ると豚骨ラーメン地帯だと思われているが、人気のラーメンは各県ごとにかなり違っている。そういった地域性を反映した商品を九州の雄マルタイが出している。
博多と熊本は東京のスーパーでもよく見かけるが、実は九州7県に久留米を加えた8品がシリーズ化されているのだ。
マップを見ると、国道3号線沿いに豚骨、その東西に醤油と塩が配置されていることが見てとれる。九州のことを知り尽くした地元メーカーによる県別ラーメンの出来はどうなのかを試食によって比較検討してみたい。
では今回の商品をいただいてみよう。
◆マルタイ「博多とんこつラーメン」
粉末スープと調味油で作る白濁したスープは、長浜風のほどよくこってり濃厚な豚骨味。麺は四角っぽい断面の細めなまっすぐ棒麺で、ざっくりとした噛みごたえのある九州豚骨ラーメンらしいシコシコ食感。煎りごまと青ねぎ入り。
◆マルタイ「熊本黒マー油とんこつラーメン」
粉末スープで作る白濁したつゆは、フライドガーリックがはいった熊本らしいとんこつ味。そこに別添の黒マー油を加えると、見た目も味も香りも熊本ラーメンそのものとなる。おなじみの棒麺は、姉妹品の博多よりも太い。食感はガッシリとした噛みごたえのあるシコシコ。
◆マルタイ「長崎あごだし入り醤油ラーメン」
つゆは粉末と調味油で作る、あごだし(飛魚)など魚介風味がしっかり香るまろやかな醤油味。麺は太さ中くらいの棒麺で、しっかりとした噛みごたえのあるモッチリ食感。
◆マルタイ「鹿児島黒豚とんこつラーメン」
粉末スープと調味油で作るクリーム色に濁ったつゆは、黒豚エキスの旨みが出た濃い目でまろやかな豚骨で、そこに焦がしねぎの香ばしさが加わる。麺はサックリとした噛みごたえのある棒麺。