ドライバーは『E4000』『E5000』共に6.4mmダイナミック型で、筐体は『E4000』がアルミニウムブラックアルマイト仕上げ、『E5000』がステンレス鏡面仕上げで共に金属削り出し。インピーダンス/感度が『E4000』は15Ω/97dB、『E5000』は14Ω/93dBと感度が低く、小さな音からボリュームを挙げていくと聞こえる音の世界が広がっていく体験ができるモデルだ。
『E2000』『E3000』より追い込んだチューニングを狙った『E4000』『E5000』
目指すのは”80%の人から「いいね」”から”50%の人から「凄くいいね」”へ
■はたして、その音は?
実際に『E4000』『E5000』の試作機のサウンドも試聴してみると、『E4000』は、実にしなやかでクリア、そして地味と呼ぶしかない上質なサウンド。低音のボリューム感を音の見通しと共に向上させている。『E5000』は聴いてすぐ、全く癖がなく音を見通せ、高域までスムーズに聴ける素晴らしく心地よい高音質だ。
『E2000』『E3000』でfinalが提示した提示する”良い音とは何か?”への答え、そしてさらなる高みを求める人は、『E4000』『E5000』の発売を期待していてほしい。
取材・文/折原 一也
オーディオ・ビジュアルライター