直行便が満席で予約できない時はどうしたらよいのか?その時には那覇乗り換えなどの経由便を利用することになるが、意外と知られていないのが、乗り継ぎ専用の割引運賃の存在である。ANAでは28日前までの購入では「乗継旅割」、1週間前までの購入なら「乗継特割」、JTA(JALホームページから予約できる)は28日前まで購入なら「乗継割引28」、1週間前までの購入なら「乗継割引7」を使うことができ、直行便の割引運賃が満席で予約できない時や、運賃が高額になってしまっている時でも、乗り継ぎ専用運賃で安く予約できることもあるのだ。基本的には那覇空港での乗り継ぎとなる。運賃例としては、4月搭乗分ではANAの「乗継旅割」は片道(羽田〜那覇〜石垣)1万3400円〜2万6700円の設定となっている。ただ、時期によってはANA「旅割」、JAL「スーパー先得」などを1区間ずつ購入した方が安いケースもあるので(特にJALグループ便)、色々と検索してみるのもいいだろう。
ANAやJALのホームページで空席検索をすると、最初は直行便しか表示されないが、ANAでは「乗継便」のボタン、JALでは「乗継便」のタブがあるので、これをクリックすることで乗り継ぎ便利用時の料金を検索することができるようになっている。意外に安かったりするので、要チェックであるが、直行便の運賃と比較しながら、往復直行便にするのか、片道直行便・片道乗り継ぎ便にするのか、往復共に乗り継ぎ便にするのかベストプランを決めてもよさそうだ。
また、7月1日からはLCCのバニラエアが成田〜石垣線を就航することを発表した。これから観光シーズンを迎える石垣島を中心とした八重山諸島へ出かけてみてはいかがだろうか。
取材・文/鳥海高太朗
航空・旅行アナリスト、帝京大学航空宇宙工学科非常勤講師、ANA「What’s up? ANA」社外編集者