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人間の体の神秘を学べる国立科学博物館の特別展「人体-神秘への挑戦-」が面白い!

2018.03.21

◆アインシュタインの脳切片もある「神経系」エリア

 人を最も特徴づけている脳の構造と機能の研究を展示しているエリア。19世紀のイタリア人医師、カミッロ・ゴルジは神経研究のパイオニアで、ゴルジは観察結果から脳の神経細胞は網状の構造をしている「網状説」を主張。その節に基づいて作られたのが、スイスの解剖学者エビ―による模型。

 アルバート・アインシュタインは死後に病理解剖で脳が摘出されたが、剖検を行った米国人医師のハーヴェイは、アインシュタインの天才性を解明するために、脳を切片に切り分けて多くの病理学者に配布した。新潟大学脳研究所に保存されている、アインシュタインの脳切片標本が本展で展示されている。

 カナダの脳神経外科医ペンフィールドは、脳の表面に電気刺激を与えてどのように反応するかを調べた。ここからできあがったのが脳の地図「体部位再現図」で、脳の“運動野”と“感覚野”が体のどの部分に対応しているのか、体の部位の大きさを変形させたものが「ペンフィールドのホムンクルス」だ。本展ではイメージ図を立体化した作品を展示。ユニークな外観だが、実際の体よりも大きく表現されている部位は小さな部位に比べて、運動野(下記画像左)の場合はより繊細な運動を行うことができ、感覚野(同右)はより繊細な感覚を得ることができる。

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