今回紹介するワイヤレスイヤホン『EARIN M-2』は、完全ワイヤレスイヤホンの正当血統と断言していいだろう。実はこの『EARIN M-2』の旧モデルである『EARIN』については、2015年11月に「世界最小クラスの耳栓型イヤホン」としてこちらで紹介している。2015年というとApple社の『AirPods』が発売されるよりも1年も前であるし、当時は他メーカーからもこのようなイヤホンは発売されていなかった。つまりはワイヤレスイヤホンの原点はこの『EARIN』だったのだが、その製品が後継モデルを発売したというのだから、これはもう正当血統と呼んで問題ないだろう。しかもその肩書きに恥じず、市販されている他メーカーよりもあらゆる点で優れたワイヤレスイヤホンとして帰ってきた。今回は実際に使用してみた感想も交えてこのイヤホンの魅力を紹介していく。
◆『EARIN M-2』とは?
『EARIN M-2』は耳栓型の完全ワイヤレスイヤホンだ。
元ノキアの技術者らが立ち上げたMODERNITYという会社が旧モデルとなる『EARIN』を「Kickstarter」を利用して製品化したのが2015年。それから2年の歳月を経てフルモデルチェンジしたのがこの『EARIN M-2』である。完全ワイヤレスイヤホンという言葉で表現される通り、両耳タイプのイヤホンでありながらその両者をつなぐケーブルすらない完全ケーブルレスのイヤホンである。
おかげで満員電車でケーブルが他の人に引っかかることは絶対にない。さらに、市販されているワイヤスイヤホンは本体が耳を覆っていたり、(そこまでいかなくとも)耳から飛び出ているのに対し、耳栓型イヤホンである『EARIN M-2』は耳にすっぽり収まっている印象で付けている姿がスマートなのである。
女性にワイヤレスイヤホンを薦めるならまずこの製品だと思っている。