「IoT」という単語が、一般層の間でも徐々に認識されている。
これは少し前まで「モノのインターネット」と訳されていた。今ではより詳しく、「あらゆる製品がインターネットに接続する」と説明されるようになった。
家電製品を遠隔操作できれば、「テレビを消し忘れた」ということも起こらないだろう。だがそれ以上に、各家庭の電力使用量をデータとして閲覧できるようになる。
それは結果的に、エネルギー供給の効率化につながる。
■高校野球とIoT
IoTの有用性を説明する上で筆者がよく例に挙げるのは、「高校時代の江川卓氏」である。
元プロ野球選手の江川卓氏が作新学院高校で投げていた頃、夏の甲子園をテレビで観るために人々が自宅に引き籠もった。それはすなわち、各家庭がエアコンを稼働させるということである。最悪、発電所の生産能力を超える電力需要が発生するのではと言われていた。
こういう時にIoT家電が普及していれば、ビッグデータを活かして効果的な省エネ対策を講じることができる。
しかし現実問題、IoT家電を一斉に買い揃えるのは難しい。ならば、家電製品に電力を送るプラグをIoT化すればいい。
クラウドファンディング『Makuake』に登場した『ePlug』という製品がある。そのコンセプトは極めて単純明快、電力の供給口をオンラインで遠隔操作しようというものだ。