さらに太もも、というよりも付け根あたりに今度は抵抗を感じた。これも抵抗感がなくなる位置に調節していくと、太ももはまっすぐ上に引き上げるのではなく、わずかに外側に引き上げる方が効率がいいようだ。
自分でフォームに気をつかいながら走ると、動きが小さくなってしまうこと。脚の動きは……、腕は……と考えているうちに意識がそこに集中し、知らぬうちに萎縮してしまうのだと思う。
アルファスキンの良いところは、「正しく直そう」と変に意識するのではなく、抵抗を感じなくなるように調整するだけ。例えるなら「線の上を走る」みたいな指示に従っている感じ。そんなに難しく意識することもなく、感じるままに動ける、そんな感じだ。
サッカーの香川真司をはじめ、多くのトップアスリートがその効果を実感しているという。」
コンプレッションウエアと言えば、着圧によって血液中の疲労物質を流して疲労を抑える、もしくは着圧で筋肉のブレを抑えてパフォーマンスを高める、というのがこれまでのもの。
しかしこの『アルファスキン』は、運動時に正しい動きに身体を持っていきやすくするトレーニングマシンのようなウエア。それゆえに、トップアスリートはもちろんだが、筆者のようなトレーナーもいない、それほどレベルも高くないそんな市民アスリートにこそ有効なものかもしれない、と感じた。
アディダス
『ALPHASKIN ELITE ロングスリーブシャツ』
1万2960円
『ALPHASKIN ELITE ロングタイツ』
1万4040円
●サイズ:XS~4XO
●カラー:ミステリーインクF17
問い合わせ先/アディダスジャパン
https://shop.adidas.jp/alphaskin/
取材・文/今 雄飛
ミラソル デポルテ代表。スポーツブランドのPR業務を行なうかたわら、自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン。