中野氏の指導のもと、『アルファスキン』を試してみる。ウエアに触れてみるとこれまでのコンプレッションウエアに比べると、わずかに厚い感じ。ただ素材はかなりしっかりしている印象。「皮膚、脂肪、筋肉、骨と層になっている人間の身体をしっかり押さえて動かすテクノロジー(中野氏)」には必要なかっちり感なのかもしれない。
ウエア上下を着てみると、身体全体がキュっと締め付けられるのではなく、窮屈な感じはしない。胸付近が窮屈な感じがするだけ。でもウエアには縫い目がなく、どこかがあたって擦れるということはない。
立体的に裁断した伸縮素材を使用。
アスリートの動きを妨げず、「第2の皮膚」のような着圧感をもたらす。
首回りの処理もスムーズだ。
素材は縫い合わせるのではなく圧着しているのでシームレス。
まさに皮膚のようなフィット感!
「『アルファスキン』を着たら、それに体をゆだねてみてください。もし、どこか突っ張りがあれば、それは身体の位置が正しくない、というウエアからのサインです」
……先ほど感じた胸周りのつっぱりが、それだったとは! どうやら胸を張りすぎていたようなので、すこし猫背のような体勢にしてみると、さっき感じたつっぱりが全く感じられない。それどころかすごく楽!
加えて中野氏の言葉どおり(というよりもウエアの指示どおり)、腕を脇から少し離してだらんと垂らしてみると、これもすごく楽!!
「どこかに抵抗を感じるようなら、それはその体のポジションが正しくないということです。さらに体を動かしてみて、たとえば腕を上げてみた時に抵抗を感じるなら、ヒジの位置か、肩の位置が正しくないから、それをウエアが教えてくれている状態です。このウエアに合わせて筋肉を動かすと心地よい動きになると思いますよ」
さらに効果を検証するべく、いつものランニングコースでランニングフォームのテストをしてみた。走り始めるとすぐに肩回りに抵抗を感じる。抵抗を感じなくなるマテ位置を色々と試してみると、どうやら腕は前後に振るのではなく、左右に振るものらしい。