「早食い」や「ドカ食い」をすると太るというのをよく耳にする。しかし、実際、早食いとは何分くらいで食べ終えたときなのか、そしてドカ食いとは量的にどれくらいなのかは謎である。ダイエット専門医にどれくらいなのかを教えてもらった。
■「早食い」とはどれくらいのスピードなのか?
よく「早食いは太る」といわれるが、だいたいどれくらいのスピードだと早食いになるのだろうか。ダイエット専門院・渋谷DSクリニックの林博之院長に教えてもらった。
「一回の食事を15分以内で済ませる人は、太りやすい傾向にあります。その理由は次の2つです。ただし、個人差やシチュエーションによって食べる量や時間は異なるため、一概にはいえません」
1.食事を始めてから脳が「満腹」と感じるまでに15~20分かかる。早食いをすると脳が満腹だと感じる前に必要以上に食べ過ぎてしまう。
2.食事を一気に食べると血糖値が急激に上昇する。血糖値を抑えるためにインスリンが過剰分泌される。摂取した糖を脂肪に変えることによって血糖値を下げるため脂肪が蓄積されやすい。
早食いの基準は、満腹を感じるまでの15~20分以内がめやすとなりそうだ。ただ同じ15分でも個人差があるため、あくまでめやすとしよう。
■「ドカ食い」はどれくらいの量なのか?
続いて「ドカ食い」。どれくらいの量だとドカ食いになるのだろうか。
「これくらい食べたらドカ食い、具体的な数値というのは体型によって違うので言い切れません。
ドカ食いとは、ダイエットをしている人が『ガマンしなきゃ』『食べてはいけない』『太ってはいけない』と思いながら、空腹感や罪悪感、ストレスを感じて、普通の食事以上にたくさん食べてしまうことをいいます。よって、自分にとって普通の食事量以上に食べたのであれば、それがドカ食いに相当するかと思います。
ドカ食いをすると太りやすい体質になるのは、食べないダイエットや忙しくて食べる時間がないなどで、空腹時間が長くなるほど身体は飢餓状態になり、次の食事の栄養を吸収しやすくなるためです」
ドカ食いの基準は、普通よりも多く食べること、そして、ガマンや罪悪感などストレスを抱えているかどうかもめやすになりそうだ。