■連載/ヨシムラヒロムの勝手に宣伝部長「すごいモノを見てしまった…」初めて原作を描き切った『DEVILMAN crybaby』の衝撃
「ちょっと、すごいモノを見てしまった…」
深夜『DEVILMAN crybaby』の全話を見終わり、頭を抱えた。こんな気持ちになるのは、思春期に見た『カッコーの巣の上で』以来だろうか。
作業をしていても『DEVILMAN crybaby』が頭にチラつき、集中できない。作品の虜になるとはこういったことか。それほどに衝撃が強かった。
『DEVILMAN crybaby』とは、永井豪画業50周年記念として制作されたアニメーション作品。2018年1月5日より、Netflixで全世界同時ストリーミング配信された。
(C)Go Nagai-Devilman Crybaby Project
『DEVILMAN crybaby』の原作は、1972年から73年まで週刊少年マガジンで連載された『デビルマン』。
漫画家・永井豪の代表作であり、多くのクリエーターに影響を与えた名作中の名作である。
主人公は、ちょっと気弱な高校生・不動明。
ある日、親友の飛鳥了から「デーモンが地球を支配しようとしている」と聞かされる。「人類をデーモンから守るためには、自らもデーモンと合体するしか方法はない」と飛鳥了。
(C)Go Nagai-Devilman Crybaby Project
「合体しても心を支配されない強靭な心の持ち主は明しかいない」と説かれた明は、デーモンの1人であるアモンと合体。
デーモンの力を持つが、人間の心を持つデビルマンとなった不動明。そして、デビルマンとデーモンの戦いの火蓋が切って落とされた。
上記が『デビルマン』のイントロダクション。
『DEVILMAN crybaby』も大まかなストーリー展開はだいたい同じ。大きな違いは、舞台を現在の日本に置き換えている点だろう。