◆ワーキングマザー、シニア世代に寄り添った家電
今回コンセプトを刷新したのは、社会構造の変化、中でもワーキングマザー、シニア世代の増加が大きな起点になったと德永社長は言う。ロボット掃除機は共働きで掃除の時間が限られている家庭を念頭に、スマートフォンで操作することで出かけている間に掃除を済ませる、急な来客の際も外出先から操作できるといった利便性がある。
冷蔵庫はコネクテッド家電ではないが、ワーキングマザーに多い作り置き、下ごしらえ材料を新鮮に保管する機能を新開発した。IHクッキングヒーターについては火を使わない安全な調理家電としてシニア層に好評で、音声案内やシニア層が好む魚料理専用モードなどシニアに寄り添う機能を付けている。
〇IHクッキングヒーター「火加減マイスター」
IH加熱、オーブン機能の300レシピの中から選び、スマートフォンを介して火加減を最適に運転してくれるIHクッキングヒーター。オーブン調理は基本的に自動で火加減は全部お任せにできるが、IH加熱は最初に鍋の温度を温める設定まで行い、その後は自分で操作する。例えば、適温調理が求められる揚げ物は、油が180度になるまでの加熱を本体が温度調整して実行、適温に達したら自身で操作する。
IH加熱とオーブンの双方に重複するレシピもあるので都合の良いモードを選ぶことも可能。忙しかったらオーブンモードで完全お任せにできるし、IH加熱で調理するならば鍋の温度を一定にする「適温調理サポート」という新機能で、ハンバーグ、魚や肉のソテーなどひっくり返すタイミングなど火加減が難しいものを音声でサポートしてくれる。いずれも積算見積価格(税別・以下同)で、トップ幅75cmが46万2000円、トップ幅60cmが44万2000円。
〇ロボットクリーナー「ミニマル」
スマホでつながるコネクテッド機能が充実しているのがロボット掃除機。開始時間や掃除モード、掃除コースを設定できるスケジュール予約、家の中ではリモコン操作をスマホで行うこともでき、留守中に遠隔操作する場合は、掃除履歴の確認も。使いやすくなった機能として「おこのみモード」は、壁ぎわ走行重視、反射走行重視、脚周り走行重視と、自分にあった機能を選択できる。参考価格はRV-EX20で12万円前後。