肝臓にダメージ
もう昨晩のような痛みは御免だ。翌日、すぐに近所の開業医に行くと、まず血液検査。すると「エコーをやるまでもなく胆石発作とわかる数値がでています」と。
教科書に出てきそうな胆石による肝機能障害だそうだ。もちろんエコー検査でもしっかり胆石が確認できるため、翌日には手術を想定し掛かりつけの大病院へ。ここでも再度血液検査とエコー検査を実施。心配していた肝機能障害は改善傾向にあったものの、まだまだ高い数値が出ていた。
この時点ですでに担当医は胆嚢摘出の手術前提の話を進めていく。そして診断の確定と他の病気の可能性を確認するため以下の検査を実施。
CT検査
現時点で胆石がどこにあるかの診断
MRI検査
CTでは確認しづらい、総胆管内の胆石を確認。もしあれば、こちらを先に取り除く必要がある
胃カメラ検査
手術するにあたり、胃の病気がないか調べる
結果、胆石は胆嚢内だけにあること。胃や十二指腸に問題のある病気はなかったことから、胆嚢摘出を行うことが決定した。ただし、いつ実施するかは病院のスケジュール次第。
筆者はその時点で痛みもないため、通常の順番待ちということで、約1か月待つことになった。
手術まで発作が出ないよう注意
さぁ、これからが大変だ。なんせ、いつまた発作が起こるかわからない。胆石発作は脂の多い食事に影響を受けるため、極力野菜中心の食生活に変更。晩酌は欠かしたことがなかったのに「あの痛みが再発するのは絶対にイヤ」と我慢した。
しかし、こんな時に限って仕事で5回も地方取材があった。そのうち3回は飛行機による移動だったので、痛み止めの薬を握りしめつつ「シートベルトサイン点灯中に痛みが出たらどうしよう」の不安ばかりつきまとった。
幸い、一度も発作は出ず入院にこぎつけたが、毎日ヒヤヒヤの生活だったことはいうまでもない。結石の時より気を使った。