■デスクワーク中は、浅く座り、ヒール脚で
「しっぽ振り」と「ヘソ引き・ヘソ上げ」で姿勢を整えたら、椅子には浅めに座る。これで「ヘソ引き・ヘソ上げ」でつくった姿勢を保ちやすくなる。
腰掛けたら、ひざから下の脚が床に対して90度になるよう足を置く。そして、かかとを(ハイヒールを履いている感じに)10cmほど上げる。疲れたら片脚だけを下げる。
■電車の中では左右の脚をくっつける
電車内は他人の目があるため、ヒール脚とは別のやり方で。この時は、左右の足親指と、左右の内くるぶしをくっつけ、さらに左右のふくらはぎをくっつけて座ることを意識する。こうすれば恥骨が前に出て、お腹が出ないため、くびれづくりに有効。さらに、そろえた脚をすっと横に出すと、脚が細く、長く、美しく見える。
左右のひざを無理にくっつけて座るのはNG。太ももの前面に力が入り、股関節が歪んで骨盤が横広がりになり、腰・肩が緊張するが、いずれもくびれをなくす要因となる。
■ソファで座る時はクッションを活用
ソファにどっかりと座ると、背中や骨盤が傾いた姿勢になってしまう。これを避けるには、背もたれと背中の間にクッションを入れ、胸面を上げて背面を下げるようにしてクッションに寄りかかる。胸郭が上がり、骨盤が立ち、猫背も防げるなどメリットは大。
このような感じで、日常の座るという行為だけでも、くびれをつくるエクササイズに早変わり。ほかに、くびれづくりに役立つ習慣術として、毎朝・晩の起床・就寝の動作や、身につける下着選びなども本書で解説されている。
南さんによれば、くびれづくりのレッスンを受けに来た人は、脚が細くなる、ヒップラインが上がる、小顔になるなど嬉しい相乗効果も体感しているそうで、健康増進にも良いと言う。美容と健康をダブルで手に入れるためにも、くびれづくりに取り組んでみてはいかがだろう。
南雅子さん
整体エステ「ガイア」主宰。エステティシャンとして活躍後、「美しい髪と肌は体の健康あってこそつくられ、美容と健康はイコールの関係」ということに気づき、カイロプラクティック・整体師の資格を取得。それらの理論を基に、オリジナルの「姿勢矯正」や「ストレッチ」など健康で機能的な身体づくりのための施術・指導を行っている。これまでに12万人以上の体を変えきた。整体エステ協会を設立し、エクササイズスクールを開講。プロの育成なども手掛けている。著書は、『「くびれ」のしくみ』の他に、『DVD付 股関節1分ダイエット』、『美脚のしくみ』、『背が高くなる椎関節ストレッチ』(いずれも青春出版社)など多数。
文中イラスト:池田須香子
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)