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整体エステのパイオニアに聞く「くびれ」を作る座り方

2018.02.10

 女性らしさを象徴するウエストのくびれ。くびれがないと、洋服をオシャレに着こなすこともできず、女性としての魅力もダウンしてしまう。くびれを作ろうと、腹筋運動やダイエットに励んでいる人は多いが、実はそうした方法では大きな効果は期待できないと言うのが、整体エステGAIA主宰の南雅子さん。

 そもそもくびれがなくなる原因は、お腹の余分な脂肪とは別のところにあるという。それは「胸郭」(きょうかく)。胸郭とは、上半身の胸周辺にある骨格で、胸骨、肋骨、胸椎からなる。そこには心臓、肺、胃といった内臓が収められている。

 この胸郭が、猫背に代表される悪い姿勢などによって、前に傾きながら下に下がり、これと連動して内臓が下垂してウエストまで落ちてくることで、くびれが失われてしまう。これが、美しいくびれから遠ざかってしまう大きな要因だと南さん。そのため、くびれを作るには腹筋や食事制限などより、胸郭を本来の位置まで引き上げるのが効果的ということで、様々なエクササイズを著書『「くびれ」のしくみ』(青春出版社)にまとめている。それらのエクササイズについては本書を参照いただくとして、今回は南さんおすすめの「くびれができる習慣」の1つ、くびれができる座り方を紹介したい。

■座る前に「しっぽ振り」と「ヘソ引き・ヘソ上げ」

 まず座る前の準備動作として「しっぽ振り」そして「ヘソ引き・ヘソ上げ」をする。これは腹筋を縦に引き上げ、胸郭を正しく引き上げるベーシックな方法。

しっぽ振り:手順1

 腰に手をあて、脚を肩幅くらいに開いて、足の親指以外の4本の指を上げて立つ。骨盤が後ろへ傾いている人も、前に傾いている人も、なるべくひざ裏を伸ばして、骨盤をまっすぐにしておく。

しっぽ振り:手順2

 次に、尾骨(背骨最下部、肛門のすぐ上の骨)を前方へ押し出す。わかりにくければ、尾骨に手でふれ、前にそっと押してみるとよい。尻の下の脚のつけ根、肛門、腹の筋肉が引き締まるのを感じる。

ヘソ引き・ヘソ上げ

 しっぽ振りで尾骨を前方に振ってから、ヘソに力を入れ、背中のほうへ引っ込める。そのまま、ヘソの上の「縦筋」に力を入れて、ヘソを引き上げる。そして体を垂直に戻し、骨盤を立て体をまっすぐに戻す。胸郭が上がるのを感じる。

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