下りが安心なら、上りはパワフル。「上りは10~15kmで走るとちょうどいいですよ」という一緒に試乗したトレックのスタッフさんの言葉通りに走ってみると、確かに気持ちがいい! 脚にほとんど力を入れなくてもスイスイ坂を上っていく。汗もかかない、というはこんな感じだろう。「立ちこぎ」して走ってもみたが、低重心設計のためとても安定してのぼってくれる。
そのパワーの源になるのが、300Whの容量をもつバッテリーパック。いかにもな形状ではなく、フレームに違和感なく収まっているデザインを採用している。航続距離も長くエコモードで100km以上アシスト力が続くという。
「ECO(省エネ)」や「TURBO(強力アシスト)」など、4つの走行モードの切り替えは、左手元のスイッチで。中央のサイクルコンピューターに現在の走行モード、速度や走行距離なども表示される。
また、手元のコントローラーでは前後のライトのON/OFFもできる。標準装備されたフロントのライトの光量は400ルーメンあり、日中でも自分の存在を周囲にアピールできるレベル。
デイライト(日中のライト点灯)で自転車の安全な走行を推奨しているトレックらしく、リアのライトも標準装備。電源はアシスト用と共用されている。