いかに上手に休むかで、いかに上手に働けるかが決まる
しかし、休むことに罪悪を感じたり、うまく休めなかったりする人も多いのではないだろうか。草川さんによれば、いい仕事や勉強をするためには、休息や休養が欠かせないという。
「法律や会社で定められた休憩時間の他に、仕事の合間の休息と、OFF時間の休養を上手にとって、疲れを貯めこまないようにできるといいですね。
多忙で休めないときも、この休息と休養のやり方を頭の片隅に入れておいて、忙しさのピークが過ぎたら、積極的に行っていくよう心がけましょう。
休むことは罪悪ではありません。むしろ仕事の生産性を上げるために不可欠なこと。いかに上手に休むかが、いかに上手に働けるかを規定する、といっても過言ではありません。
オリンピック選手が心身のメンテナンスを欠かさないように、多忙な私たちビジネスパーソンもセルフメンテナンスをすることが必要ではないでしょうか」
「休息」と「休養」。長く働くためにも、この2つの休み方を上手に組み合わせて、元気に仕事や勉学に励もう。
(監修・取材協力)
ボディ・マインド・バランス代表 草川明美さん
1990年立教大学卒。広告代理店勤務時代に長時間残業によるストレスから体調を崩して復帰した自己の経験から、現在は企業研修とヨガの講師として、官公庁、企業、病院を中心に、自分でできるストレス マネジメント法の研修を実施。ストレス軽減法とヨガの呼吸法を応用した、理論講義と実技による体験型研修、ストレス解消「セルフケア呼吸体操」研修は、受講者数2,000名を超える人気に。机上の理論ではない具体的な実践法をわかりやすく伝えている。
取材・文/石原亜香利
※記事内のデータ等については取材時のものです。