「休息」とは何なのか。また、休んだつもりでも疲れが完全に取れないこともあり、うまく休む方法も知りたいものだ。
そこで「休息」と「休養」の違いや、休むポイントを、企業のストレスマネジメント研修を行う草川明美さんに教えてもらった。
「休息」と「休養」は同じ「休む」でも内容が異なる
まずは、「休息」と「休養」の定義を確認しておこう。草川さんによれば、「休息」と「休養」、どちらも「休む」という意味では同じだが、少し内容が異なるのだという。
「休息」とは
「長時間作業の間に入れる短いブレイクのこと。例えば、1時間働いたら、10分間休息するなど、次の仕事や勉強をはかどらせるために、いったん集中力や肉体をゆるめることです」
「休養」とは
「一般的には、休息よりも長い時間の休みで、心身のエネルギーをチャージすることを指します。例えば『週末は海辺をお散歩して、いい休養になった』など、仕事を休んで、気力・体力を養うためのものです」
「休息」と「休養」の違いを電気毛布に例えると
「週末に家でゴロゴロして休んでいたのに、なんだか疲れが抜けない…という場合は、休息にはなっているものの、きちんと休養できていない、ということになります。
電気毛布に例えると、休息は温度の上がり過ぎを防ぐサーモスタット。一方、電気を充電するのが休養です。もともとの電気が切れてしまっては、ちゃんと働けませんね。しっかり休養して心身のエネルギーを充電しておくことは、働くためにとても大切な準備作業なのです」