■食事と一緒に何を飲むのがいいの?
では、食事と一緒に飲むべきドリンクには、何があるのだろうか? 食事のときの飲み方も合わせて伺った。
「味噌汁やスープなどの汁物があることもありますし、必要と感じなければ、あえて食事の際にドリンクを飲むことはありません。むしろ注意したいのは、食事と一緒にドリンクを飲むことで、食べ物をあまり噛まずに流し込んでしまうこと。よく噛むことで満腹感も得られ、消化も良くなります。ドリンクを飲むのであれば食事の前か後にすると良いでしょう。また、食事に温かい汁物がある場合は、最初にとることでおかずやご飯の食べすぎを防ぐことができますので、ダイエット中は『汁物→副菜→主菜→主食』の順に食べるのが満腹感を得られやすいのでオススメです。総じて、水分は一度にまとめてとるよりも、日中こまめにとる方がベターです」(榎田さん)
■これは避けたい!ダイエット中の禁ドリンクとは?
ダイエット中、できれば避けたいドリンクがあるという。その禁ドリンクとは果たして何なのだろうか?
「ダイエット中にできるだけ避けたいのは、やはり『糖分の多いジュース』です。これには果汁100%のジュースも含まれます。スポーツドリンクなどにも糖分は含まれているので注意しましょう。また、カフェラテやカフェオレは甘くないものでも、ミルクに含まれる脂質でカロリーが高いこともあります。よくカフェに行くという方は気を付けましょう。また、ゼロカロリーとうたう甘いドリンクは、確かに通常商品と比べてカロリーは抑えられますが、「甘いドリンクを飲む」という習慣になってしまう点で要注意です。
栄養ドリンクは一時的に交感神経を活発にさせて眠気を抑えることができますが、それ自体にカロリーもありますし、飲み過ぎは睡眠の質が悪くなったり、ストレスを溜めやすくなったりする可能性もあります。睡眠不足もストレスも、いずれもダイエットにとっては大敵です」(榎田さん)
ぜひダイエット中も賢くドリンクを選んでみよう。
榎田彩加(えのきだ・あやか)さん
管理栄養士。障害者福祉施設や介護老人福祉施設で食事・栄養管理を行い、現在渋谷DSクリニックにて栄養指導を行う。一人ひとりの生活環境に合わせた食事療法を提案し、的確なアドバイスに定評がある。http://ameblo.jp/dsclinic-eiyoushi/ https://www.dsclinic.jp
取材・文/石原亜香利
※記事内のデータ等については取材時のものです。