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密着取材!鉄道乗務員を目指す岩倉高校「運輸科」の学生たち

2018.01.25

 ここで六反くんがシミュレーターの運転席に座る。マスコンと呼ばれる、車両の加速とブレーキをコントロールするハンドルを手前に引くと、目の前のモニターがゆっくりと前進する。「この条件ではここに気を付けて」。隣から先生の指導が入る。今回、密着取材をお願いしている大日方樹先生だ。大日方先生自身もこの岩倉出身者。高校卒業後、大学進学を経て相模鉄道に就職。実際に運転士として乗務した経験を持つ教師だ。現場を知るだけに生徒からの信頼も厚い。「多くの出身者が鉄道の現場で働いているのが当校の特徴です。実際に鉄道会社に就職しても岩倉の先輩後輩の関係がすぐに作れるのもいいかもしれません。私が担当している『運転業務』の授業は、シミュレーターを使うことから確かに生徒に人気が高い。ただ、これはゲームなどの遊びではなく授業。ここはかなり厳しく区別させています。例えば、お客さまの乗降扉の開閉であれば、一歩ずれて奥まで見通してからスイッチを操作することを教えます。そうすることでより安全にドア操作が行えます。また、乗務員用の扉は指を挟みやすく、注意が必要。これらは言葉で説明するよりシミュレーターで体感するほうが具体的にわかります。ここで失敗してもお客さまがけがをすることはありませんが、将来生徒が現場に出たときにはお客さまの命を預かるわけです。そのことを忘れずに授業に臨むよう指導しています。お客さまの安全確保と同時にやはり教え子に事故を起こしてほしくないですから」とかつて実際に乗客の命を預かっていた先生が語る。


今はシミュレーターだが、いつかはこの手が多くの乗客の命を預かることになるだろう


シミュレーターを使い「体感する」学びを行うのが狙いだ 

「運輸科のカリキュラムはこのほかにもきっぷの運賃計算や旅行業務を取り扱う上でのルールを学ぶ座学もある。一般の高校ではこのような授業はまずないので、就職後に有利ですね。最近ではやはり車いすの取り扱いなども重点的に教えています。車いすもただ押せばいいだけじゃない。お客さまの立場に立って快適に、そしてなによりも、安全に鉄道を利用していただくために、気を付けなければいけない事を教えています。」(大日方先生)。ただ、刻一刻と変わる鉄道業界。先生自身もその流れについていかないといけませんね、と尋ねると「そこで自身も学ぶ時間を大事にしています。就職指導も担当しているので、鉄道会社さんとの交流は日常的に行っています。また、鉄道業界に限らず異業種の方との交流も積極的にしています。生徒に、より今の社会で求められることを教えないといけないので」と真剣な表情で教えてくれた。またそんな先生も六反くん同様に岩倉時代には1人暮らしをして学校に通っていたそうだ。


ドアのメカニズムを学ぶ。将来、乗務員になるためには様々な知識が欠かせない


車いすの押し方、注意の払い方、配慮すべき点など現代の現場事情を鑑みたカリキュラム

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