
「おかゆ」といえば、従来、胃腸が弱っていたり、食欲がなかったりするときや、風邪をひいたときなど、体調があまり良くないときの定番メニューだ。胃腸に優しく消化にいいイメージがあるものの、なんとなく味気ない印象もある。しかし、健康・ダイエット面で見た場合、おかゆはご飯よりもヘルシーであり、現代人ニーズに合っていることから、今、注目を集めているのだ。そんなおかゆを、より贅沢に、よりオシャレに楽しむ人が増えている。
今や、おかゆはレストランで楽しむ時代。六本木にある東京ミッドタウンには、香港発のスイーツレストランが、2013年に新スタイルのおかゆとスイーツの専門店「粥茶館 糖朝(かゆさかん・とうちょう)」としてオープンした。メインとなるのは、「濃厚な旨味のある贅沢なおかゆ」と特製エッグタルトだという。各種おかゆは648円(税込)から楽しめる。エビや鶏肉、しいたけ、ピータン、生姜などそれぞれ豊富な具材が入った、「贅沢なおかゆ」がせいぞろい。香港の本場のおかゆを食べるプレミア感もある。
他にも、おかゆをオシャレに楽しむスタイルはファストフードにも取り入れられている。例えば、スープのファストフード「スープストックトーキョー」でも、おかゆメニューが豊富に用意されている。「9種の野菜のトマト粥」や「梅ともずくのほうじ茶粥」などのヘルシーで健康になれそうなおかゆや、「きのことチーズのOKAYU(おかゆ)」「豚肉と半熟卵のタイ風粥」など、濃厚で食べ応えのあるおかゆもある。
また、おかゆのファストフードとして、そのヘルシーさに着目した店もある。それが本厚木駅の南口近くにある「オカユスタンド」だ。おかゆに使用するコメは、農協・米卸で厳重な検査を受け、安全性が確認された「福島産コシヒカリ」。日替わりで朝粥が3種から選べ、ランチにも彩のあるオシャレなおかゆが提供されている。