地味にすごい!?茎ワカメに含まれるフコイダンって何？

Q：茎ワカメに含まれるアルギン酸とは？

A：アルギン酸は、海藻からしかとれない栄養素で、茎ワカメには特に多く含まれています。これには、整腸作用、コレステロールの低下、高血圧の抑制、ガン細胞の増殖阻止作用などがあります。
　また、アルギン酸は粘性が高いため、食品加工や化粧品など様々な分野で活用されています。肌に触れたり、口に入れても安全なことから、入れ歯の歯型とりや手術の縫い糸などの素材としても使われています。

Q：茎ワカメに多く含まれるフコイダンとは？

A：食用となる海藻には、紅藻類、緑藻類、褐藻類の3種類あります。このうち、フコイダンは褐藻類にしか含まれていないと考えられています。褐藻類には、ワカメ、コンブ、モズクなどがあり、もちろん茎ワカメにもフコイダンは含まれています。

　比較的最近になって、フコイダンの健康効果が判明しています。研究結果によれば、フコイダンを含む食品を摂取することで、NK細胞活性が亢進し、ガン細胞の増殖が抑制され、ガン患者への治療にも有効ということが示唆されています。また、免疫増強作用やコレステロール低減作用、血圧・血糖値上昇抑制作用など、多くの健康効果が認められています。

収穫される茎ワカメ

Q：茎ワカメは、どんな人たちに受け入れられているか？

A：数か月前の調査では、若年層の男女や主婦層にファンが多くみられました。その中には「子供の頃から食べている」という人も多かったです。

　茎ワカメの製品を購入している理由は、「美味しいから食べている」という意見が1位でしたが、健康や美容のために購入している人も数多くいました。

Q：茎ワカメは、今後どんな人に食べてもらいたいか？

A：茎ワカメの健康成分は成長期のこどもたちにとって、効果があることがわかってきています。これらを広める活動として、「こども食堂」や「親子農園イベント」などへの協賛を積極的に実施しています。栄養不足のこどもたちへの提供行うことで、健康促進の一助となればと考えております。

取材協力／株式会社壮関
「茎わかめ」食品の国内シェアNo.1の企業として、『シャキシャキ茎わかめうす塩味』や『手割りカリンコ梅』など、様々な製品を世に送り出しているほか、新渡戸文化短期大学との産学協同プロジェクトを始動するなど、外部と連携した取り組みも積極的に行う。
公式サイト：http://www.sokan.jp/index.php
茎わかめLIFE（壮関運営の情報サイト）：http://www.kukiwakame.co.jp/

文／鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。

※記事内のデータ等については取材時のものです。