死んだ人の霊が見え……だけでなく、生霊、氏神、龍神、はては観音菩薩や宮古島の女神といった、神仙界の存在ともコンタクトできる人が、ごくごく稀にいるようだ。
スピリチュアル・セラピストとして活躍する吉野奏美氏もそのひとりで、原因不明の体調不良で寝込んだ二十代の頃から、そうした存在を感知するようになったという。常人には体験できない様々なエピソードを、コミックエッセイとしてまとめた『霊感体質かなみのけっこう不思議な日常』シリーズ(三栄書房)は、全9巻で25万部のベストセラーとなっており、ファンも多い。
吉野氏は、霊や神のような「あちらの世界」だけでなく、金運アップの秘訣にもあかるいとのことで、今回はとっておきの招福開運術をいくつか教えてもらった。
●自宅を清めておく
自分の家の中を、霊的にも物理的にも清めておくのは基本中の基本だという。
「まず、バラの花3輪を、花瓶に挿してください。3日ももたずに枯れるようだと、その空間が淀んでいるということです。そんなときは、消臭スプレーのように、部屋の中を塩水でシュッシュッとスプレーして浄化します。それから、玄関戸口の両サイドに盛り塩を置き、こまめに交換するとよいです。これだけで通りすがりの霊は、入ってこれなくなります」
「物理的な片付けと掃除も、開運の必須条件です。運は、すっきり整理整頓がなされた清潔な部屋にやってくるものです」
●神社にお参りする
神社にお参りし、招福開運を祈願するオーソドックスな方法は、やはり効果があるという。
「ただし、神社でも神様がいるところと、いないところがあります。ごみが散らかっていたり、参拝者のほとんど訪れない神社は、神様がいないことが多いので、これが目安になります。神様のいる神社に、早朝お参りすることが大事です」
「それから、神社ではまずお稲荷さんに参拝します。その後に本殿で参拝してください。願いがかなったら、必ずお礼参りをしてください」
ちなみに、神社の御守りは、なんでも効果があるわけではないという。
「例えば、埼玉県の三峯神社で、毎月1日にだけ授与される白い御守りは、効果絶大です。知人のペットタクシーの運転手さんは、売上が1.5倍に跳ね上がったそうです。口コミで噂が伝わって、いまでは御守りを求める人が、長蛇の列をつくるほどになっていますね。