●『キャタピーエアー』
様々なアイデア製品を生み出しているツインズ社が、多くのアスリートに愛用されたヒット作『結ばない靴ひも キャタピラン』に続き、10月中旬より販売しているのが、この『キャタピーエアー』。『キャタピラン』はスポーツでの使用に主眼を置いた製品だが、こちらはよりファッショナブルに普段履きを志向したものとなっている。
『キャタピラン』は、ひも全体に等間隔に「こぶ」をもうけることで、結ばなくてもほどけない靴ひもを実現したが、『キャタピーエアー』では、こぶがあるのは先端から15センチほどまで。見た目がすっきりとなり、クールな感じをかもしだしている。
こちらも、筆者の靴に使ってみた。ひも全体に伸縮性があるうえに、穴をくぐらせる時にこぶは容易につぶれるので、予想以上にラクに装着できる。ひもが余ったときは、下の写真のように先端部を折り返して、付属の透明プラスチックのフックで固定しておけばよい。履いてみるとフィット感がよく、長時間歩いても疲れにくい印象。「足裏全体で着地できるようになる」ため、疲れにくいランニング・ウォーキングが可能になるのだという。
『キャタピーエアー』の長さは70cm。定番色のほかにラメ入りやパステルカラーなど全12色を取り揃え、税込み980円で販売している。
使ってみてどちらの製品も、単にひもを結ぶ手間が省けるという便利さにプラスアルファのメリット―フィット感や疲れにくさなど―があり、その分の費用を出す価値はあると実感した。カジュアルやトレーニングのシーンで履く靴については、いずれはこうした「結ばない靴ひも」が主流になるかもしれない。
協力/カスタムプロデュース株式会社、株式会社ツインズ
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
※記事内のデータ等については取材時のものです。