●「究極の座り方」(バスタオル有り)
KIZUカイロプラクティックグループの木津代表院長が発案した、バスタオルを使って正しく座るメソッドが「究極の座り方」である。ふつうのバスタオル1枚あればよいので、0円で済むメリットがある。
まずバスタオルを八つ折りにする。これを椅子に載せるが、高く盛り上がった側を椅子の背もたれに向ける。バスタオルが高く盛り上がった部分の端に、背を乗せる感じで座る。これでデスクワークに最適の座り姿勢が実現する。これには注意点がひとつあって、1時間おきにバスタオルを取りのき、少し時間が経ったらまた載せるを繰り返す必要がある。
●「究極の座り方」(バスタオルなし)
外出先でバスタオルを使えない場合は、以下の手順をとる。
1. 座った状態で意識的に背中を丸めて猫背になる。
2. 今度は逆に背を思い切りそらして、反り腰になる。
3. 1と2を何回か繰り返してから、猫背と反り腰の中間にあたる位置で姿勢を止める。
4. 両手でこぶしをつくり、背中の骨盤の仙腸関節(尾骨の少し両斜め上)にあてる。背骨が伸びる感覚があれば、完了。
バスタオルなしでの「究極の座り方」がうまくできない場合、座るときにあえて背もたれに臀部をあて、臀部で背もたれを擦りながら腰を下ろすとよい。
どの方法で座るのであれ、座った姿勢を「維持する」という発想はやめるべきだと木津院長は忠告する。時々、立って歩き回るなどして、座っていない状態を適宜生み出すことが、健康トラブルを防ぐ秘訣だという。
主要参考資料:
・『本当は怖いデスクワーク』(佐々木さゆり、日本実業出版社)
・『究極の座り方』(木津直昭、文響社)
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
※記事内のデータ等については取材時のものです。