■連載/鈴木拓也のクラウドファンディング・ウォッチャー
「ウェアラブルデバイス」という、舌を噛みそうな用語もすっかり市民権を得て、様々な機器が我々の生活に入り込みつつあるが、ついに人間の脳にアプローチしたデバイスが登場した。それが『ELF エミット(R)』。
これは、昨年秋に米国のクラウドファンディング大手Indiegogoで資金提供が募られ、(Indiegogoの上位1%に入る)20万ドルを超える資金を得て商品化された。2017年3月から、日本でも販売が開始されている。
『ELF エミット(R)』は、一言でいえば脳のリラックスまたは集中を補助するデバイス。多くの人が苦手意識をもっている、メディテーション(瞑想)や「ゾーンに入る状態づくり」の代わりになるものと、考えてもよいかもしれない。見た目は、馬蹄形をしたプラスチック製のヘッドバンドで、後頭部に装着する。自重は20gとごく軽く、すぐにつけていることを忘れるほど。デバイスの中央から延びるケーブルの先端をスマートフォンかタブレット端末に接続し、専用アプリを立ち上げる。アプリで、5つのモード(睡眠、アンチストレス、集中、瞑想、ディープラーニング)から、いずれかを選ぶだけの簡単操作となっている。各モード名から連想されるとおり、『ELF エミット(R)』は、深い睡眠への導入、ストレス下での心の平静、学習・仕事時の集中力アップ、瞑想・マインドフルネスの支援、学習スピード改善の効果がある。
ELFエミット公式紹介動画