SDカードとUSBメモリ専用の収納スロットもあるなど欲張り設計で、外側はストレッチ素材を使っているため、本体のサイズはしまう荷物に応じて多少膨らむ。そのため、見た目よりも収納能力はけっこう大きい。例えば、以下のモノが全て収納できるという。
ちょうど長期間遠出する予定だった筆者も、どれだけのモノをしまっておけるか試してみた。職業柄、出先では様々な筆記具や工作用具を使うことがあるため、スマホやWi-Fi機器の充電ケーブルのほかに、数本の蛍光ペン、カッター、ハサミ、ホチキスも入れてみたが、難なく収納できた。くわえてマウスも1個入るのは驚き。入らなかったのはサイズの関係ではみ出てしまう30cm定規だけであった。旅行時だけでなく、いろいろ入る筆箱として、あるいはサブの工具箱としても普段使いできるはずである。
『POWER PACKER』のメーカーは、香港に拠点を置く新興のSide by Side社。創業者のアントニー・ドシー氏は、長く旅行・PC用バックの製造業界にかかわってきた人物である。当初Kickstarterで『POWER PACKER』のプロモーションをしたところ、138万香港ドルを集める異例の成功をおさめた。
海外製品の日本進出を支援するハンズエイドイノベ部がプロジェクト実行者となっているMakuakeでも、目標額に対し約900%(10月9日時点)の達成率を果たしており、いかに潜在需要が高いかがわかる。旅行・出張の多い人なら、間違いなく入手して損のない買い物といえるだろう。
協力/株式会社ハンズエイド
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
※記事内のデータ等については取材時のものです。