■GPS機能を「クラウドGPS」で代行、Alexaにも対応する!!
TrackR bravo本体にはGPSがない。たとえばカギや財布、カバンなどの紛失に気がついたとしても、実際どこにあるかを探すのにGPSを利用することはできない。
しかし、クラウドGPSを使うと、失くした場所を発見することができるかもしれない。
アプリからサインインして通知設定をONにする。
すると、失くしたTrackR bravoの近くをほかのユーザーが通り反応すると、スマホに通知が来るのだ!
もちろん、失くしたTrackR bravoの近くを誰かユーザーが通る幸運がなければ特定することはできないのだが、現在世界中でユーザーの輪が広がっているようだ。米カリフォルニアのメーカーなので、もちろんアメリカでのネットワークが強いのだが、日本でもかなりのユーザーが増えているようだ。
GPSは電力も必要だし、価格も高くなる。それをBluetoothとインターネットでカバーするなんて、鋭い発想だと思う。
また、Alexa(アレクサ・Amazonの音声認識)が搭載されたデバイスとの連携もできるというから驚きだ。
最初はiPhone 7を忘れないようにと使ってみたのだが、クラウドを使ったり、Alexaを使ったりと、ずいぶん進化しているのに驚いた。さらに「TrackR atlas」という電源コンセントに差し込むデバイスとTrackR bravoを組み合わせると、家中の大事なアイテムをモニタリングできるという。
iPhone 7を忘れないようにと試してみたTrackR bravoだが、これこそIoT(モノのインターネット)の好例だと思った。2月末まではソフトバンクが運営する「+Style」で1個あたり3229円(税込)で購入できる。もしよろしければ、一度使ってみてはいかがだろうか?
文/中馬幹弘(ちゅうま・みきひろ)
アメリカンカルチャー誌編集長、アパレルプレスを歴任。徳間書店にてモノ情報誌の編集を長年手掛けた。スマートフォンを黎明期より追い続けてきたため、最新の携帯電話事情に詳しい。ほかにもデジタル製品、クルマ、ファッション、ファイナンスなどの最新情報にも通じる。
※記事内のデータ等については取材時のものです。