■フルレンジにスーパーツイーターをチョイ足ししてハイレゾ対応に
以前、フルレンジにスーパーツイーターを加えるとどうなるかという大人の公開実験に参加した。その結果はスペック的には高域の再生限界を伸ばしただけなのだが、ボーカルの音色まで変化して、音楽全体の響きが豊かになった。つまり好印象である。できれば拙宅のフロントロードホーンキットにもスーパーツイーターを加えてみたい。私の好きなのはもちろんハイルドライバー(AMT)かリボン式である。これが意外に能率が低い。能率を稼ぐためには面積を広くする必要があり、必然的に値段が高くなる。そこで今回はベーシックにドーム型に決めた。
最もハイコスパだったのは、フォステクス『PT20K』(2000円)である。同社のかんすぴ用に作られたφ20mmドームツイーターで、磁気ギャップに磁性流体を充填してクロスオーバー周波数を下げているという。再生周波数帯域は3kHz〜32kHz。能率は84dB。ローカット用コンデンサーも付属している。フォステクスのフルレンジと組み合わせるなら文句なしに本機を選ぶのだが、フロントロードホーンのユニットはDigiFi19号付属のオラソニック製8cmなので、ここはまず同じオラソニック製のφ18mmスーパーツイーターを試してみたい。DigiFi20号の付録で価格は2個で4980円(税込)とこれまたハイコスパなのだ。こちらは磁気回路にネオジウムマグネットを採用、能率は86〜88dBで周波数特性は2kHz〜40kHzまで再生できるという。さらに専用オプションを使うことで、お手軽に音質向上ができるというメリットがある。
DigiFi No.20はバックナンバーで購入可能だ。豪華な付録付きにもかかわらず本誌はペラペラではなく充実しているが、内容は2015年の情報である。
箱を開けると2個のツイーターにガスケット、取り付けネジ、ローカット用コンデンサーが入っている。