結石の診断方法
病院で真っ先に行うのは尿検査。調べるまでもなく赤い色がついている場合もあるし、見た目はそうでもないのに潜血反応が3+(最高)のこともある。この時、赤血球反応の値も重要だ。次に超音波(エコー)検査とレントゲン。
この3点セットでほとんどの結石の診断がつくが、骨盤の影になって石が確認できないなどのケースでは、CT検査も行なわれる。尿検査の結果や年齢などから結石以外の病気(尿道炎、前立腺炎、腎盂腎炎、腫瘍)も考慮し、腫瘍マーカー(PSA=前立腺がんの可能性をはかる血液検査)や膀胱鏡検査を提案されるケースもある。
後者2つの検査は、どちらも精神的によろしくない。とくに膀胱鏡検査は、二度と受けたくないものの筆頭だ。
これはなんかのプレイですか!?
膀胱鏡検査の何が嫌なのか? 男性諸氏によく理解してもらうため書くと、男性器の先端から内視鏡を突っ込まれる検査だから(汗)。ね、想像しただけでイヤーな気持ちになるでしょ?
検査の流れを説明すると、排尿のあと下半身裸になるよう促され、なぜか男性器のところだけくり抜かれた検査着(ズボン)に履き替える。次に分娩椅子のようなものに座るよう促され、オロオロしているうちに背もたれが倒れ、股を大きく広げた状態になる。もう、これだけで完全な羞恥プレイ。
膀胱鏡はかなり細い軟性タイプが使われるので麻酔なしのところが多く、筆者も麻酔なしだった。さて、痛みは……?
さほど痛くはない。けれどおぞましい感覚はある。とくに前立腺を通る際はビリビリくる感じ。これは誰もがそうなるとか。
先端が膀胱まで達すると、中をよく見るため水(お湯)が入る。実はこれが辛い! 突然強烈な尿意をもよおすからだ。「あ、せ、センセイ。オシッコしたくなります!」と情けない声を出してしまうけれど、我慢するしかない。
時間にして5分もかからない検査とはいえ、終わったあとのグッタリ感はかなりのもの。それでも、これで何も問題なければ安心と割り切るしかない。