尿路結石。なんともイヤな名前だ。
この病気は腎臓から尿管、膀胱、尿道に石ができてしまい、痛みや排尿障害を引き起こす。中高年男性がかかりやすく、泌尿器科では割と一般的な病気なのでネットで検索すれば、いくらでも医師監修の正しい情報が手に入る。
なので原因や用語の解説はあえてしない。かわりに、この病気を30年の間に5回も患ったからこそわかる、男性患者目線のリアルな情報を読者の皆さんにお届けしよう。なお、あくまで筆者の場合で書いているので、痛みの感じ方などは参考程度にしてほしい。
結石の痛みはどのくらい?
一般的に「のたうちまわるほど痛い」という。本当だろうか?
ハイ、その通り。筆者が初めて経験した時は、みぞおちから腰の下あたりにかけ、急にじわじわと痛みはじめた。次第にそれは強くなり、脂汗が出てきてうずくまったほど。得体のしれない痛みなので、不安と緊張で気持ちもパニック! もしかしてお腹を壊したかと、トイレにこもっても大は出ず小だけ。何気に確認すると、鮮やかな血尿が出ていた。
しかし、激痛だったのは初回のみ。2回目は激の付かない痛くらい。先に血尿に気づき、もしやと病院に行くと結石だった。以降も同じで痛みというより違和感といえるレベル。 痛みは延々続くわけじゃないが、腰や背中の重苦しい感じと、排尿直後の妙な残尿感はよくもあった。
その痛みは取れるの?
血尿が出て痛みがあれば、病院に行きますよね。そこでまだ痛みが大きければ、手っ取り早い対応として、座薬を入れられます。初めての経験だと恥ずかしい気持ちもあるが、痛みを耐えるよりマシ。ただし、なぜか美人の看護師さんが担当だったりします(結石あるある)。
入院の必要なしと判断されたら、同じ座薬や痛み止めとしてボルタレン錠などの解熱鎮痛薬が処方されるはず。次に痛くなったら、これ使ってねということで保険的な意味だ。とはいえ、これで確実に治まる保証はない。
効き目や即効性は座薬のほうが強いけれど、融点が低いので真夏に持ち歩いていると、いざというとき使い物にならないことがある。説明書をよく読み、錠剤と使い分けよう。
痛み止め以外の薬としては、尿管を広げたり石を溶かしやすくするものもある。