■270円の端子でも音質は向上した
何とかフロントロードホーンキットもバナナ対応端子を付けて、Amazonのスピーカーケーブルでバナナ端子接続した。これは見た目と使い勝手の問題で改造したので、音質に関しては気にしていなかったが、インターネットラジオのJazz番組に聴いただけでも、音の違いに気付いた。音の輪郭がハッキリして音に芯がある。今までと同じケーブルなのだが、あきらかに音質が違う。やはりプッシュ式スピーカー端子は音に多大な悪影響があるようだ。今後はキット制作時にバナナ対応で太めのスピーカーケーブルにも対応できるスピーカー端子に最初から交換しておこうと誓う今日この頃である。
その後、判明したのだがDigiFiのエンクロージャーキットにはオプションで、バナナプラグ対応の大型ネジ式ターミナル1500円(ペア/税込)があったのだ。これなら裏側からネジ止めできるので、組み立て後のバックロードホーンキットでも交換可能だ。ハンダ付け不要のファストン端子を使っているのでドライバーがあれば手軽に付け替えられる。さらにスピーカーユニット用の内部配線も用意されていた。これも気になる。
写真・文/ゴン川野
オーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!
※記事内のデータ等については取材時のものです。