■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!
■ストラップなしでも安心して使える
昨年夏、ユニフレームより待望のペグハンマーが発売された。各メーカーから、適度な重量感のあるヘッドを装備することでタフな地面でもぐいぐいペグを差し込むことができる優秀なペグハンマーが発売されているが、なぜ老舗メーカーがペグハンマーを発売したのか。
「完成度の高いペグハンマーはたくさんありますが、ユーザーの様子を見ていると実際には使われていない機能もついています。たとえばストラップ。重量感のあるペグハンマーは、力の弱い女性や子どもが振り上げた際にすっぽ抜けてしまう恐れがあります。これを防止するのがストラップの役目なんですが、キャンプ場で見ているとストラップを使っている人はほとんどいません。
そこで、改めて実情にあったペグハンマーを作ることにしました」(新越ワークス ユニフレーム事業部 山岸光太郎さん)
新作のREVOハンマーについて解説してくれた山岸さん。気になるREVOハンマーの価格は、5000円を予定している。「炭素鋼の鍛造ヘッドなので丈夫で長持ち。工業製品として長く使えて、手に取りやすい価格としました」(山岸さん)
太さ、形状、バランスにこだわったグリップ。グリップエンドがカギ型になっているのがライバルたちとの大きな違いだ
万一、振り上げた際に手が滑っても、小指側で引っかかるので飛んでいくことはない。いちいちストラップを手首にかけるわずらわしさがなくなるのがイイ。とはいえ、収納時に引っかけておく場合もあるので短いストラップ付き。また、どうしても不安な人やストラップを手首にかけることに慣れている人は、長めのロープを通してストラップを自作してもいい
ヘッドの形にも理由がある。ペグを地面から引き抜く際、てこの原理を利用して軽い力で抜けるようにするため、ピッケルのように片側がくちばしのように伸びた形になったのだ。一般的なハンマーの場合、ペグ抜きの機能=ペグに引っかけて持ちやすくする程度なので、この差は歴然